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映画「ソーシャル・ネットワーク」から学ぶ英文法|名詞を動詞化して活用する

マークが友人と作ったFacebook(その頃は、The Facebook)は、瞬く間に学校中の噂になり、多くの人が登録するようになりました。そうして一躍時の人となったマークとエドゥアルドですが、こんなフレーズを耳にするようになります。

映画 ソーシャル・ネットワーク
(出典:Sony Pictures Entertainment Japan lnc.)

[Today’s phrase]

– Facebook me and we can all go for a drink later.

andより後の後半部分、we can all go for a drink laterは、「後で、皆で飲みに行きましょう」ですが、それよりも前半部分のFacebook meに注目しましょう。これは、Facebookという名詞が、動詞化して使われていることを示しています。

このように、既存の名詞がその性質を受け継いで動詞化することはよくあります。現在であれば、e-mailは動詞として使用可能で、E-mail me later.と言えば、「後で(電子)メールして」という意味です。もちろん、Send me an e-mail later.でも同じ意味です。

ここでは、Facebookしてほしい、ということですが、Facebookを使った事がある人にとっては、これが「Facebookで友達申請を送って」という意味であるということは分かりやすいでしょう。このように、昨日までは無かった言葉が一般的な名詞のように市民権を得ることは珍しいことではありません。

例えば、冥王星のplutoが準惑星に降格した際、plutoを動詞として扱うことで、「~を降格させる」の意味が生まれたのは、比較的記憶にあたらしい変化といえるでしょう。Do you mean to pluto me?(俺は格下げってことか?)

[Today’s question]

次の文章の意味を考えてみましょう。

– The mischief Houdinied the attic.

重要になるのは、Houdiniという固有名詞を知っているかどうかです。これは、ハリー・フーディニのことで、かつて脱出王とまで呼ばれたマジシャンです。なんとなく聞いたことがある人も居るかもしれませんね。

そして、そこまで分かってしまえば、この文章を訳すのは難しくないでしょう。

≪翻訳例≫

そのいたずら小僧は、フーディーニさながらに屋根裏部屋から忽然と逃げおおせた。

こうした表現は頻度こそさほど多くはないものの、使いこなせると会話が楽しくなります。柔軟な発想で、色々な表現が出来るようになりたいものですね。

今日はこの辺で!

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