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英語を話せるということがもたらす具体的なメリットとは?

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漠然とした「英語は学んでおいたほうが良い」という風潮にNO! 今一度英語を学ぶ意味とメリットを考えよう。

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■英語を話すことで、他人とどれくらい差をつけることができるか?
実際、日本人はどれくらい英語を話せるのか? 英語を話せる”だけ”でどれほどのメリットがあるのかを数字の面から考える。
■英語を話せるということは、どのような仕事に役立つか?
キャリアの面からイングリッシュスピーカーの良さを考える。あなたが思っている以上に、英語は様々な場面で重要になってくる。
■英語を話せることで、日常的にどのような役に立つか?
キャリアに無関係であれば英語を話せなくても構わないのだろうか。英語を理解できることで様々なメリットが得られる。

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英語を話すことで、他人とどれくらい差をつけることができるか?

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1. そもそも、”英語を話せる”とはどういうことか?

実際のところ、人が「自分はXXができる」と自称するのは、「私は自分で納得できる程度にはXXについて造詣があります」ということがほとんどなのだ。それはつまり「英語が話せる」という自称もまた、自分が自分に課したレベルに対しての自己評価に過ぎないのである。そこでまずは、自分が納得出来るレベルを定めて、それを超えることを目的にすることが大事だ。それは人によっては「英検一級を取るまでは満足できない」のかもしれないし、「TOEICで600点くらい取れればとりあえずは満足だ」という人もいるだろう。とにかくそれをあなたがクリアした時、胸を張って「私は英語を話せます」と言って良いのである。

2. 英検とTOEICの合格率と点数分布からわかること

仮に、あなたが「日常会話程度の英語力が欲しい」と考えているのなら、英検二級を、TOEICならば600程度のスコアをクリアすればその下地になる文法力と語彙力についてはすでに身につけていると考えて良い。それ以上の語彙については、追い追い必要に応じて覚えていけば良いだけなのだ。だが、TOEICで60%以上のスコアを記録したのは、2014年のデータを見ても全体の受験者の45%程度、そして英検二級以上(準一級・一級を含む)の合格率もまた、45%程度となっている。英検二級自体の合格率は25%だ。ここからわかるのは、単純に考えてそうしたテストを受けた人であっても55%は「基礎としての文法と語彙を習得するに至っていない」のである。さらに、英検の受験率はおよそ一度の開催で70万から80万、TOEICは一度の開催でその十分の一の受験者と、受験者の数も非常に少ない。

3. 日本人の人口と照らし合わせて見えてくる合格率45%の意味

平成25年の生産年齢(15~64歳)の割合が約62%であり、総人口が1億2700万人であることを考えると、生産年齢の人口はおよそ7800万人。つまり、英検の受験率はおよそ100分の1以下、TOEICに至っては1000分の1以下であることがわかる。つまり、英検で二級以上を取ること、あるいはTOEICでそれに準ずるスコアを獲得することは、おそらくはあなたが思っている以上に、多くの人にはないメリットを獲得することに繋がるのだ。

英語を話せるということは、どのような仕事に役立つか?

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1. 英語を話せることが直接役立つケースとは?

英語を話すことができるのなら、通訳、翻訳、ツアーコンダクター、外資系の営業マン、日本語の教師など、様々な仕事に就くことができる。だが、それ以外にも多くの仕事に役立つのである。例えば、飲食やホテル業などのあらゆるサービス業。観光客が多い地域では、英語を使う機会も多く訪れるだろう。また、貴方がもしも学者を目指すのなら英語はやはり必須だ。論文を海外に発表するには英語で書かねばならず、参考文献を読むのも当然英語になることが多い。

2. 英語を学んだこと自体が役立つケースもある

そして英語を学んだという事実そのものが役立つ場合もある。それが、英語教師、英会話講師、社会人講師、塾講師、家庭教師、といった道だ。運用には至らなくても、英語を学んだそのノウハウ自体が役に立つことがある、それは盲点になりやすいが、すでに述べたように日本人のあまりに多くの人が”英語を話せない”。その需要は、しばらくなくなることはないだろう。

英語を話せることで、日常的にどのような役に立つか?

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では、キャリアに役立つ以外に英語を話すことができるというのがどんなメリットをもたらすだろう。貴方が思っている以上に、その恩恵は大きい。例えば、海外サイトからの買い物だ。海外からでなければ買えないような限定品、特別なアイテムなどを買うには英語力が必須である。商品が届かなかったり、返品をしたりしたいときなどに英語ができなければ、泣き寝入りするしかないのだから。だがその分、日本では誰も持っていないようなものを手に入れることができる。

eBayなどの全世界を対象としたネットオークションも、活用できるだろう。その他の海外サービスとしては、例えばKickstarterの活用である。これは英語の、自分がやりたいプロジェクトに出資を募ったり、逆に他人のプロジェクトに出資することで様々な恩恵を得られたりするオンラインサービスだ。また、単純にあなたの趣味について世界中から情報を得たり、情報を発信したりすることができる。海外のスポーツチームや、アーティストの中に、あなたの人生観を変えるような何かがあるかもしれない。

まとめ

「英語なんて喋れなくても困らない!」というのは、ある意味正しい。だがそれは、”誰も喋れないから”困らないだけなのだ。だからこそ、英語を学ぶことで身につけた知識と技術は、キャリア、日常生活、趣味に至るまで広範囲にメリットをもたらすのである。

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