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車内でパニック!行き先や乗り換えを英語で表現してみよう!

電車内イメージ

日本のテクノロジーや古くから残る伝統文化に魅了されて、欧米からの外国人観光客が随分と訪れるようになりました。2014年11月時点で、東海道新幹線を利用する欧米系の観光客は1,100万人(※)とのこと。傍目には「ああ、日本もグローバル化が進んだなあ」と感慨深いかもしれません。でもちょっと待って!本当のグローバル化とは何でしょう?相変わらず日本人の英語コンプレックスは残っているのでは?

乗り合わせた車内で外国人に英語で尋ねられたらどうしよう?

シンキングイメージ

昔は電車内で欧米系の外国人がいると、みんな目を向け、慌てて視線を反らしました。そうかと思えば、祇園祭りなどで白人が珍しそうに写真を撮っていると、その光景の映像をマスコミがニュースの中で流したものです。今では電車に白人が座っていても、その両隣がガラ空き……なんていうことはありません。でも……。

【 実例 (Example ) 1 】

Eddy: Pardon me, but do you speak English?  (すみません、英語を話せますか?)
Yuka: Yes, a little…… (少しなら……)
Eddy: OK. Does this train go to Kyoto? (よかった。この電車は京都行きですか?)
Yuka: あの……えっ……え? 〈 全く聴き取れない状態 〉
Eddy: Oh…… What should I do? (ああ……困ったなあ)

大学の休暇を利用してニューヨークから京都観光に来たEddy と大学に入ったばかりで経済学部の由香。由香は必修科目の英語で、前期は単位が取れました。でも電車内で外国人と出会うなんて!今の時代、ごく普通のことなのに……。

▶英語コンプレックス

由香は英語ではライティングやリーディングが得意。でも経済学部だから、英会話と自分とは無縁と思っていました。実際に外国人と出会うと英会話が全く駄目。英語が優秀だった自分にコンプレックスが沸き起こり、彼女の心は真っ白です。

▶翻訳中心の英語授業!

なぜ由香は「少しなら」と自信なさそうに答えてしまうのでしょう? 大学での英語の授業は、やはり未だに英語を日本語に訳す、という形式をとる場合が多いからなのです。会話の授業はネイティブの先生でも、日本人学生に合った授業内容ではないことが多いのです。

▶ネイティブのスピード

日本人の心には、「ネイティブのスピードにはついていけない」という先入観があります。実際話していることは簡単な内容なのに、その先入観から、相手の台詞が聴き取れないという事態に。

▶几帳面さが仇になる

多くの日本人は生真面目で几帳面、完璧主義です。外国語の一つにすぎない英語に関しても、「完璧に話せなければ」との思い込みが強いのです。

Grammar (文法)⇒ Words & Phrases

Pardon me, but

初めての相手に話しかける表現。
Excuse me, but と同様によく使われます。

Do you speak English?

Can you speak English? と同様に使われます。

a little……

もともとI can speak a little bit of English. 会話では、Yes, I can do a little. ですが、自信なさそうに a little…… と答えている時点で、これは既に和製英語の範疇でしょう。

OK.

「そうですか」「よかった」「いいね」といろいろな意味合いがあります。All right. や Good.という場合もあります。

Does this train go to~

肯定文では This train goes to~. 普通に考えても、電車内で隣り合わせになった外国人はいきなりプライベートなことは聞かず、ごく一般的な質問をします。この部分が速くて聴き取れない場合は、よっぽど緊張している時です。多少分からなくても、Kyoto (京都)が聴き取れたら、「この人は京都に行きたいのかな」と落ち着いて解釈してみましょう。

Oh…… What should I do?

「どうすべきなんだろう」=「困ったなあ」

★Notes1: どうしても聴き取れない時、相手の言葉を再度繰り返してもらう表現を使いましょう。外国語としてスムースな会話の第一歩はリピートしてもらうことです。

会話イメージ

I beg your pardon? (=I’m sorry, would you mind repeating it again, please?)
「すみません、もう一度おっしゃっていただけませんか」
(※上記かっこ内は非常に丁寧な表現)
少しくだけた調子では、Excuse me? / Pardon me? も使えます。
【 I beg your pardon? ⇒ 主に英国用法。Excuse me? ⇒ 主に米国用法 】

★Notes2: 再度同じことを言ってもらっても聴き取れない場合

I’m sorry, please speak more slowly. / A little more slowly, please.
(I’m sorry, I can’t follow you. Would you speak more slowly?)

「すみません、もっとゆっくりお話いただけますか」とはっきりお願いしましょう。これを言わずに恥ずかしがっていると、相手の言うことが分からないまま、例の愛想笑い(外国人の言うJapanese mysterious smile) を浮かべて、余計相手を困惑させます。

◆follow: ついていく/ Would you~:~していただけませんか?

電車の表現や乗り換えを英語で言ってみよう!

電車案内イメージ

道案内や電車、駅構内といった少し内容のある英語に躊躇や不安を感じる人が多いのは、その状況で具体的に使う基本表現を知らない、もしくは知ろうとしないためです。よく見れば「これなら」と納得できる英語です。

【 実例 (Example )2 】

Eddy: Excuse me, does this train go to Kyoto?(すみません、この電車は京都行きですか?)
Yoka: Yes, that’s right. (ええ、そうです)
Eddy: How long is the transfer? (乗り換えにはどのぐらい時間がかかりますか?)
Yuka: Please don’t worry about it. It’s the limited exress going to Shijo Kawaramachi station.(それはご心配なく。この電車は四条河原町行きの特急ですから)
Eddy: What’s the “Shijo Kawaramachi”? (「四条河原町」って何ですか)
Yuka: It’s the terminal staition of the Hankyu Line going to Kyoto. Kawaramachi is the main street of Kyoto. (阪急線京都方面の最終駅です。河原町通りは京都の中心なんです)

▶日本語だけだと普通の会話

本来だと人間同士、これぐらいの会話は進むのですが、英語への苦手意識から、外国人とはなかなかここまで「会話できない」と思い込んでいるのが現状です。

▶英語はかたまりで

単語一つ一つだと先に進みません。先に進もうと焦るのも禁物ですが、下線部分だけでも頭に入れておくと良いでしょう。

▶初心を忘れずに

実例2の英文一つ一つを口ずさみ、書いてみる練習をして頭に入れるようにしましょう。

▶話す時は丁寧に

日本人の中にはアメリカ英語を気取って早口で話そうとする人もいます。多少の日本語訛りは気にせずに、ゆっくりと丁寧に話すと相手は深い感銘を受けます。

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Words & Phrases :  How long is the transfer? ⇒ How long~は距離や時間を尋ねる表現

(例)How long does it take from here?(ここからどのぐらいかかる?=距離または時間)
この場合は transfer (=change) 「乗り換え」にかかる時間を聞いています。

▶don’t worry about it.

Don’t worry. / Don’t mind. でも同様。「心配しないで」という意味です。

▶the limited exress going to

「~行きの特急」

★Notes3: 電車の基本表現:①「普通」local ②「快速」rapid ③「急行」express ⇒ 各々train を略

terminal station

「ターミナル・最終駅」

the Hankyu Line

「(関西の)阪急線」。「京都方面」と言いたい時は going to Kyoto で大丈夫です。

the main street

言葉通り「メインストリート」、街の中心大通り。今京都ではバスに乗っている外国人でも、The next stop is Shijo Kawaramachi. とアナウンスが流れるので、誰でも知っているようです。

まとめ

東京や京都には数多くの外国人観光客が訪れます。英会話を独学したけれども、本当に実際の場で使ったことがないという人は多いものです。また、都心部ではなくても、地方都市に興味を持ち、旅を楽しむ外国の方も多い昨今です。ぜひここで挙げた基本的な表現を身につけて、小さな国際交流を始めてみませんか?

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