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言われて気付くTOEICの落とし穴とは?

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TOEICは英語力の診断として広く認知されているが、そもそもTOEICとはどういうものなのか。正しく英語力を判定するために必要なこととは。

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TOEICの点数が本質的に意味していることとは何か?
TOEICの点数は一体何を意味しているのだろうか。そもそも、TOEICとはどういう試験なのか。
TOEICという試験に付随する”ゲーム性”とは何か?
点数を採る試験は、常にゲーム性を持つ。そしてゲームには、裏ワザがつきものだが、果たしてTOEICにはそういったものはあるか。
それでもTOEICを受けるべきか?
以上を踏まえ、TOEICの価値について改めて再考してみよう。

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TOEICの点数が本質的に意味していることとは何か?

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1. TOEICという試験がどういうものか?

TOEICは、英語を母語としていない人を対象として、英語のコミュニケーション能力を測定するための試験である。測定、という言葉の通り、あくまで合格や不合格といった概念はない。

2. TOEICの点数とは?

TOEICの問題の点数は、固定ではない。その問題の正答率に応じて、点数は変動するのである。単純に言えば、誰でも正解するような問題を間違えると大きな失点となり、逆に誰も正解していないような問題を正解すると大きな得点となる。

こうした得点の分布により、英語の能力が一定であれば、何度テストを受けても点数は基本的に一定になることが予想される。言い換えれば、選択式の問題ではあるものの、それによって偶然に高得点を取ったり、たまたま点数が低かったり、といったことが起こりにくいということだ。そのため、TOEICの点数は英語力を如実に表しているものとして信頼されている。

だが、果たして本当にそうだろうか。

TOEICという試験に付属する”ゲーム性”とはなにか?

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1. TOEICに求められる事務処理能力

TOEICという試験に求められているのは、英語力というよりも事務処理能力であると言われている。それというのは、限られた時間の中で全ての情報を逐一処理するのではなく、効率よく、必要な箇所だけを抜き取ることが重要であるということだ。

例えばTOEICの問題として、チラシを見て、そこから問題に答える、というセクションがある。これは、先に問題文を見て、それからチラシの該当箇所を探す、というのが合理的な解き方であって、チラシを全て読み込んでから問題文を読むのは割にあわない。

だが、実際にはチラシを全て読もうとする人は少なくない。そのため、英語力があっても事務処理能力に劣るため、英語力を表すはずのスコアが低くなってしまう、というケースがあるのである。

2. TOEICが持つゲーム性について

つまり、TOEICの点数が表すスコアとは、英語の運用とその事務処理能力を合わせたスキルである。また、TOEICの試験自体は特に変わった点のない、センター試験や英検の試験と変わらないような形式なので、点数を採るコツ、というものが存在する。

問題文を見てからチラシを読め、であったり、迷ったら二番目の選択肢を選べ、であったり、全体否定をしている選択肢は正答である可能性が低い、などといったような、センター試験で言われる受験テクニックはそのままTOEICにも応用できるのだ。

これが意味するのは、TOEICには一定の攻略方法が存在する、ということであり、その攻略方法の習得自体に英語力は無関係である、ということだ。それがTOEICのゲーム性である。

それでもTOEICを受けるべきか?

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1. TOEICの信頼性について

以上のことを総括すると、TOEICの点数が絶対にその人の英語力を反映しているかというと怪しいところがある。また、コミュニケーション能力の測定をうたってはいるものの、実際にはリーディングとリスニングの試験だけであり、発信に必要なライティングやスピーキングのテストは行われていない。

だが、自己研鑚ではなく、こうしたスコアや検定をキャリアとして活かそうと考える場合に重要なのは、「TOEICのスコアを見て他人がどう思うか」という点に尽きる。そして多くの人が、TOEICのスコアは信頼性が高いと考えているのも間違いない。

2. TOEICのスコア制について

TOEICの信頼性が高いのは、それが広く認知されているテストであるということ、990点という広い点数分布によってより詳細な能力測定が可能であると思われそうなことがひとつ。

そして、英検の「~級」という表示よりも、スコア制の方が、高得点と有能であることが結びつきやすいというのも心理的に無関係ではあるまい。簡単にいえば、スコア制であるTOEICは、その人の凄さが分かりやすいのだ。

そのため、英語について造詣がない人ほど、TOEICの点数を重視しやすい傾向にある。もしもあなたが説得したい相手が英語には特に詳しくないようであれば、TOEICの点数のほうが、英検よりも説得の材料になりやすいだろう。

まとめ

やはり、言語能力を測定するということ自体が難しいのに加えて、筆記試験だけではその人の英語力を正しく測定することは信頼性に欠ける。それでもTOEICが獲得した社会的信用度はあなたの信用度にもなるため、対外的な英語力のサンプルとしては、TOEICが有用なのは変わりないだろう。

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