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映画「マネーボール」から学ぶ英文法|接尾語「ish」による表現方法

弱小野球チームのマネージャーとして、ビリーは別球団にトレードを持ちかけに行きます。そこで彼は、ある種運命的な出会いをするのですが、それは選手ではありませんでした。

映画 マネーボール
(出典:Sony Pictures Entertainment Japan lnc.)

さて、そんなビジネスミーティングにおいて、ビリーは特定の選手について健康状態を尋ねるのですが、それに対する相手の返答がこちら。

[Today’s phrase]

今日のフレーズについて考えよう!

– He’s healthy-ish.

接尾語である-ishは、例えばselfishやmannish、childishなどに見られるように、「~っぽい」や「~の傾向がある」を意味する形容詞を作ります。selfは「自分」ですので、「自分本位の」がselfish、男っぽいからmannish、子供っぽいからchildishです。

しかしここでは、もともとhealthyで完結している単語にわざわざ-ishがついています。これにより、「彼は健康ぽい」の意味になります。

ちなみに、劇中の演技の発音としては、-ishの部分が強調されて発音されています。「彼は健康…に思えるが」のような、語尾を濁す言い方になっていると言えるでしょう。

このように、接尾語によって既存の単語に微妙なニュアンスを付け加えるなど、英語は意外とフレキシブルな面があります。

[Today’s question]

次の文章の意味を考えましょう。

– I’m going to visit you at 5:30ish tonight.

時刻の直後に-ishがついていることで、5:30という時刻について曖昧さを表現しています。そのため、次のように訳すことができるでしょう。

≪翻訳例≫

今晩、5時半ごろに伺いますね。

今日はこの辺で!

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