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映画「華麗なるギャッツビー」から学ぶ英文法|訳す際に変化する品詞

ブキャナン家のディナーで、彼はギャッツビーという男の噂を聞きます。そして、自分の隣に住んでいるのがまさにそのギャッツビーであることに思い至りますが、しかしギャッツビーという男がどういう人物なのかについては、結局何一つわからないままでした。

華麗なるギャツビー
(出典:Paramount Pictures)

しかし、ディナーの後で自宅に帰ると、自宅前の桟橋に誰かが立っているのを見かけるのです。今日のフレーズは、その時を思い出してのニックの独白からのものです。

[Today’s phrase]

次の文章を訳してみましょう。

– Something told me it was Mr. Gatsby.

文法的にはさほど難しくないのですが、やや日本語に訳しにくい文章です。こういった文章が出てくるのも英語の特徴ですので、少しずつ慣れていきましょう。

さて、toldとなっていますが、具体的に誰かが「それがギャッツビー氏なのだ」と教えたわけでは、もちろんありません。ここで重要になるのは、somethingの訳し方でしょう。こういう文章を訳すときは、「something = 何か」であるとか、「tell = 話す・教える」であるといったように理解していると苦労してしまいます。そこで、大胆にも次のように訳されるのです。

≪翻訳例≫

どういうわけか、僕にはそれが件のギャッツビーなのだとわかった。

somethingという名詞を、副詞句のように転化していますね。このように、訳す際に品詞が変化するのはよくあることなのです。

[Today’s question]

次の文章を訳してみましょう。

– A glance at him told me he is depressed.

glanceというのは、「一瞥」などと訳されます。重要なのは、「一瞥」したのが誰なのかという意味上の主語なのですが、それがme = 私であることは明らかでしょう。そのため、私を主語にして、次のように訳すと綺麗にまとまります。

≪翻訳例≫

(彼を)ちょっと見ただけでも、彼が落ち込んでいるのが分かった。

今日はこの辺で!

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