留学について検討する時、どこの国に行くかという点を中心に考える方も意外と少なくありません。大学生の場合、卒業後に就職することを考えると何度も経験できないことなので、行ってみたい国を留学先として選ぶことが多いのも事実です。留学の目的が語学力の向上が中心でなく、海外を経験したいということであれば、それでも良いでしょう。」
本記事では、留学生が意外と見落としがちなレッスン時間の差についてご紹介したいと思います。
≪本記事でご紹介する内容≫
- フィリピン留学と欧米留学との学習時間の差
- 同じ期間でも異なる学習時間
- フィリピン留学と欧米留学とのグループレッスンの違い
- 注目すべきはグループの数
- この記事のまとめ
- 異なるのは場所だけではない
フィリピン留学と欧米留学との学習時間の差
同じ期間でも異なる学習時間
留学の際に語学力の向上を第一に考えているが、留学できる期間に限りのある方は、当然レッスン時間が多く取れる環境に身を置いた方がよいですね。欧米の場合は1週間でおおよそ20~30時間程度が平均的なレッスン時間と言われています。これでも日本国内にいる時と比較すると飛躍的に英語と触れる時間は長くなります。しかしながら、新しい言語を身につけるという点から考えると、もう少し学習時間を取りたいと考える方もいるのではないでしょうか。
一方でフィリピンの場合は、1日に6時間、8時間という留学コースが珍しくありません。つまり一週間で40時間も英語を学べるのです。当然、すべての学校を網羅したデータではありませんが、これくらいしっかり差として表れるということを理解しておいた方がよいでしょう。
もちろん、欧米で同じだけのレッスン時間を確保することは不可能ではないと思いますが、そもそも留学に必要なコストが2倍、3倍と言われている点も忘れてはいけません。
フィリピン留学と欧米留学とのグループレッスンの違い
注目すべきはグループの数
欧米への留学とフィリピン留学を比較する際に、もう1つしっかりとチェックしておきたいのが、グループレッスンの人数です。パンフレット等を取り寄せた経験のある方は既にご存知かもしれませんが、欧米の場合、10名以上でグループレッスンを行うことは特に珍しいことではありません。仮に1レッスン50分とした場合、均等に発言する時間を割り振ると1人あたり5分になりますね。しかし、控え目な性格である日本人の場合は、他の国の生徒と比較すると、さらに発言時間は短くなる傾向にあるようです。もちろん、人の話を聞いているのも勉強になりますが、語学力の向上に、話す能力は欠かせません。
フィリピン留学でのグループレッスンの場合、4名くらいからでレッスンを行うことが多いです。これくらいの人数だと発言もしやすく、レッスン中も積極的に意見が交わされたりするようです。特に英語初心者にとって、語学力が向上していない段階で大勢の前で発言するのは非常にハードルが高いものです。学習時間だけでなく、実際に身を投じる学習環境のことも考えて留学先を選ぶとよいでしょう。
この記事のまとめ
異なるのは場所だけではない
既にご紹介した通り、まずは同じ期間でも欧米とフィリピンでは受講できるレッスン時間が異なる点は覚えておかなければなりません。またグループレッスンにおいても、グループの人数によっては発言の機会が減ってしまいます。これらの状況を理解し、自分の目標を達成するのに必要な学習時間を考えて留学先やコースを選ぶようにしましょう。
そして、もう1つ忘れてはいけないのが費用の問題です。既に予算を用意してある方や、両親のサポートがしっかり受けられる方は問題ないかもしれませんが、世界へ目を向けた時に、物価が違うという点も理解しておく必要があります。食事付きの寮であれば、月に1~3万円ほどあれば生活できるフィリピンに対し、欧米では5~10万ほど必要だと言われています。このあたりも留学先を決める際の検討材料にしてください。