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語学力ってなんだろう?

語学イメージ

語学力と一口に言っても難しいことですよね。皆さんはどのような定義をするでしょうか。

「語学力」を分析しよう

私は色んな分野の集合体のような気がします。その分野を分析していけば、英語をはじめ外国語を勉強する上でなにかヒントになるかもしれません。ではどんな分野が考えられるでしょうか。

語彙力

外国語を勉強する上で、材料になるのが語彙です。単語や熟語、言い回しなどが該当します。目指すレベルがどこかは人それぞれですが、外国語を専門職にしよう!!としない限り、自分の頭の中を辞書にするほど知る必要はありません。実際使う単語でそんなにマニアックなものを出されたら相手が困ります(笑) ただし、ほとんど知らないというのも考えものです。材料が豊富なことにこしたことはありませんから、語彙力を高めることによって確かに語学力のベースは上がると思います。

グラマー

スタイルのいい女の子の話ではありません(笑) 文法の話です。文法は「文章の法律」と解釈できるように、その言語の語彙を文章として利用する際の決まりごとです。個人的に私はこの分野をしっかり固めることが語学力を高めるポイントだと思います。文法が分かっていると理解が速くなります。単語レベルで意味を捉えていたものが、文法の力を借りることで文ごと単位で捉えられるようになり、外国語の運用が楽になるのです。

また、他の要素は高めようと思えばとんでもなく伸びる、もう終わりがないスキルですが、文法は押さえておくべきルールなので必ず終わりがあります。(文法学者レベルがある、とはいえ。)なので、学習の際に目処や目標が立てやすいのが魅力的です。外国語の勉強の際にどこから手をつけたらいいか分からない人や、スランプに陥った人はグラマー要素の取り入れ・見直しをしてみるとすんなり上手くいくかもしれません。

リーディング

リーディングイメージ

読む、という分野の中にはさらに細かい要素があると思います。「正しく」読む、「速く」読む、「要点を押さえて」読む、「ただ楽しんで」読む、などなど。読むためには先ほど書いた語彙力とグラマーが大きく影響します。ある程度の単語を知っていて、それを文法に当てはめていけば文章という大きな塊を崩して理解することができます。

また、どう読むのかについてでも上記2つの要素の影響は大きいです。正しく読むにはたくさん語彙を知っていることと正確な文法理解が必要です。速く読んだり要点を掴んだりするには接続詞や文法に注目して書き手が伝えたいことを見つけ出す力が必要となります。ただ楽しんで読む、には外国語独特の言い回しを知っていると書き手のユーモアに気づけることがあります。留学を考えている方にはこのリーディング力というのは死活問題です。留学先で「何が書いてあるのか分からない」となると大変です。損をしたり危険なことに遭ったりするかもしれませんから。

ライティング

ライティングイメージ

ライティングということは内にあるものを外へ発信するアウトプットのスキルとなります。ライティング力というものを磨くには上記の語彙力やグラマーも必要ですが、「正しいものを書く」というスペリング(綴り)の正確さと理解の二点が大切になってきます。ライティングを勉強する際にリーディングで学んだ自然な文章を参考にする、という方法もあります。

留学を考えている方は「ライティング」は二の次のスキルだと軽視する人もいるかもしれませんが、ライティング力を高めることで、自分が表現したいことを素早く正しく構築することができます。「何かを書いて伝える」という場面以外にも以下に書くように表現が関わってくる要素で重要になります。

リスニング

リスニングの分野には音声情報という新たな観点が加わってきます。リスニングによって相手が発信するなにかしらの音声情報を受けとることができます。音声情報に馴れる、ということももちろん大切ではあるのですが、語彙・グラマー・リーディング・ライティングのスキルはリスニングの勉強をする際に効率や正確性を上げてくれます。音声情報を理解するにあたって整理をしてくれる働きをします。

留学を考えている人は、まず向こうに着いた時に「私ってリスニング力ない…」と落ち込むかもしれませんが、それだけ伸びしろがあるということで、留学先で生活していく際に絶対必要なスキルの1つですから酷使するうちに洗練されていくでしょう。

スピーキング

スピーキングイメージ

スピーキングは自分で音声情報を発信していくスキルです。正確さも大事ですが、速さも大切です。ネイティブと練習して場数をこなすことも大事ですが、リスニングの教材を利用して練習することも可能です。留学を考えている人は行く前、行く間、行く後に関わらず鍛えていきたいスキルなので、話す内容もレベルアップできるよう意識しながら勉強していきたいところです。

興味関心

これはスキルという言葉に当てはまるかは怪しいですが、興味関心を持って取り組むということは本当に大事なことです。外国語そのものに加えて、聞こえてくる話の内容や書いてある話の内容、相手の意見や考え方にも興味関心が持てるようになれば、あなたの中で異文化の価値観についての理解が深まったり、各テーマへの考えが広がったりとあなたの人間性を高めてくれると思います。どうか、興味関心を忘れないで貪欲に勉強に取り組んでいただきたいと思います。

語学力に関してのQ&A

Q.1 バランス型か特化型か?

バランスを重視してスキルを伸ばす人もいれば、ある分野に特化してスキルを伸ばす人もいます。どちらがいい、悪いとはいいませんが、留学を目指す人はバランス型を目指したらいいのではないでしょうか。留学先ではその場所で生活をしなければなりません。1つのスキルを極めていたとしても、どうしても対応できないこともあります。また、上で述べたように様々な分野ごとのスキルは互いが関連しあっているところがあるので、色んな分野に取り組んでいくと他の分野の向上になったり、他の分野の基礎を固めていたり、と相乗作用が狙えます。

Q.2 どの分野から取り組めばいいのか?

すでに英語のスキルが全体的には高くて他の分野に比べて苦手意識のある分野があるという人は、その苦手な分野を集中して取り組めば大丈夫だと思います。英語に関しては初心に戻ってやりたいという人は、積み上げの相乗効果を考えてグラマーや語彙を固めていきながら他の分野に手を出す方法をオススメします。ある程度の実力がある人で、英語を必要とするイベント(留学やホームステイなど)までに時間がなくて困っている人はリーディングとリスニングに力を入れましょう。

まとめ

いきなり全部のスキルをめきめき上げて、語学力をアップさせるという話は夢のようですが、やはり夢です。上達にはそれなりに時間がかかります。ただ、語学力を上げたい!と漠然と思うよりは、語学力の構成分野を分析して自分はどう学習に向き合っていけばいいかと考えてから行動する方がよほど建設的だと思います。道のりは長いですが一緒に頑張っていきましょう。

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