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映画「インセプション」から学ぶ英文法|somethingは「大したもの」とも訳す

主人公であるコブは、結局インセプションの依頼を受けることとしました。そのために必要なメンバーを集め始めるのですが、そして最初に白羽の矢が立ったのがアリアドネという女学生。

映画 インセプション(出典:Warner Bros. Entertainment, Inc.)

彼がアリアドネの適性検査をしている中で、彼女は優れた能力を披露し、こんなふうに言います。

[Today’s phrase]

– It’s something, isn’t it?

重要なポイントとしては、somethingの訳し方、そしてもう一つは付加疑問文です。付加疑問文とは、通常の文章の最後に、その文章が肯定文であれば否定の、否定文であれば肯定の疑問形を最後に付けることで、「~でしょう?」という柔らかい疑問形をつくることができる表現です。She is cute, isn’t she? (彼女、可愛いよな?)などの表現ですね。

さて、今日特に扱いたいのは、somethingの方です。多くの人は「何か」と覚えているsomethingですが、実は「大したもの」という意味であることがあります。従って、ここでは「なかなかでしょ?」と訳されます。

somethingに「なかなかのもの・大したもの」といった意味があることから、somebodyにもまた、「すごい人物・大人物」といった意味があることがあります。He is really somebody. といえば、「彼はホント、やる男だよ」といったような意味になります。

また、someを頭に付けることで、「なかなかの」といった形容詞的意味を持つこともあります。She has some competence.(彼女はなかなかの能力を持っている)などの文章で見受けられます。良い意味でも悪い意味でも使いますので、He is some thief.(彼は大した泥棒だ)などといった使い方もできます。

[Today’s question]

次の文章の意味を考えてみましょう。

– She thought it was nothing。

somethingに「大したもの」の意味があるとしたら、nothingにも何か別の意味があるのでは、と予想した人は勘が鋭いですね。nothingには、「大したことないもの」という意味があります。nobodyにも「大したこと無い人、どうでもいい人」といった意味がありますが、anythingとanybodyには特にこういった意味はありません。

someとnoについてこういった関係性が存在することを覚えておくと、きっと役に立つときがくるでしょう。

≪翻訳例≫

彼女はそれを何でもないことだと思った。

今日はこの辺で!

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