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映画「マネーボール」から学ぶ英文法|soundの名詞、形容詞、副詞

弱小かつ貧乏球団のマネージャーであるビリーですが、スカウトマンの会議では本質からずれた、単なる”おしゃべり”が続いていました。しびれを切らしたビリーが苦言を呈すると、それに対してある人物がこう返します。

映画 マネーボール
(出典:Sony Pictures Entertainment Japan lnc.)

[Today’s phrase]

– That sounds like fortune-cookie wisdom to me.

soundについて、「音」とのみ覚えている人も多いかもしれませんが、実際には動詞の意味もあります。その場合の意味は、「(主語が)~であるように聞こえる」です。例えば、That sounds good.と言えば、「それは良く聞こえますね」という意味から、「それ、いいじゃん」といった感じの意味合いとなります。

重要なのは、be動詞ほど確定的な断定でないため、次のような表現があるということでしょう。His offer sounded great, but it was not indeed.(彼の提案は良さそうだったが、実際には良いものではなかった)

さて、するとsound like fortune-cookie wisdomとは、「フォーチュン・クッキーの知恵のように聞こえる」という意味です。フォーチュン・クッキーとは、占いが入っている中が空洞のクッキーですので、意訳すれば次のようになるでしょう。

≪翻訳例≫
そいつは確かに的を射たご意見だが、現実はそんなに甘くはない。

ビリーの苦言を、「そんなのはお菓子のおまけ程度の意見だ」と一蹴しているのですね。

[Today’s question]

次の文章の意味を考えましょう。

– The peaceful sound around the idyllic town made him sound asleep.

soundには、名詞で「音」、動詞で「~であるように聞こえる」ですが、更に形容詞(副詞)としてfineに近い意味があります。例えば、a sound bodyと言えば「健全な肉体」のことです。

副詞としてsoundが使われるのはもっぱらsleepを修飾するときで、特にsound asleepとして頻出します。意味は「ぐっすりと眠っている」です。

peaceful soundは「平和な音」であり、idyllicは「牧歌的な・のどかな」なので、次のように訳すことができるでしょう。

≪翻訳例≫

牧歌的な町の中で聞こえるのどかな自然の音を聞きながら、彼はぐっすりと眠った。

今日はこの辺で!

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