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映画「インセプション」から学ぶ英文法|約束におけるhonorとkeepの違い

ついにインセプションでの英語学習も最後のパートとなりました。急に暖かくなり、今年の桜は一気に咲きましたが、雨の影響で散るのも早そうです。

さて、ついにインセプションを開始したコブ一行ですが、なんと仲間のうちの一人が負傷してしまいます。彼は、インセプションが成功したら、コブにあることをすることを約束していたのですが、息も絶え絶え。

映画 インセプション

なんとか声になった彼の言葉は、こんなフレーズでした。

[Today’s phrase]

– I’ll still honor the arrangement.

arrangementは、取り決め、約束、といった意味です。そして、willとstillは、「この仕事が終わっても、まだ……」といった意味合いです。

そしてhonorについては、名誉などといった意味で覚えている人が多いかと思いますが、ここではもっと踏み込んで、「約束などを果たす」という意味なのです。He honored his promise.(彼は約束をちゃんと守った)などの表現に使われます。

通常、「約束を守る」については、keepがその動詞として使われることが多いのですが、honorを使うとプライドを持って守るような印象を与えるので、この人物が非常に仁義に厚い人物であることがわかりますね。

[Today’s question]

次の文章の意味を考えて訳してみましょう。

– Being with you honors me.

honorの動詞としてのもう一つの意味です。まず、being with youの部分は「貴方と一緒に居ること」という現在分詞の名詞用法です。いわゆるing系などと言われる現在分詞は、そのまま名詞として扱うことができるのを抑えておきましょう。

では、honorの意味とは? 実は、このhonorは名詞としての名誉の意味からさほど離れては居ません。「~に名誉を感じさせる」といった意味なのです。

そのため、「君と一緒にいられることを、僕は誇りに思うよ」などと訳すことができます。直訳的には「君と一緒にいることは僕を誇らしい気持ちにさせる」などですが、日本語ではモノが主語になるのは強いレトリックを感じさせるので一般的ではないとされる傾向にあることから、あくまで人(僕)を主語にすると、よりきれいな訳を得ることが出来ます。

今日はこの辺で!

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