5月と言えば大型連休ですが、来る6月は国民の祝日が無いためうんざりしてしまいますね。しかし、どんなときでも前向きに、楽しく人生を送りたいものです。
今日から見ていく映画、華麗なるギャッツビーは、過去にも映画になっているものなのですが、今回は最新のレオナルド・ディカプリオが演じたギャッツビーを見て行きましょう。
(出典:Paramount Pictures)
全体としてどういう話なのかを要約するのが難しいのがギャッツビーという映画(物語)なのですが、敢えて言うのなら、ギャッツビーという男のある人生を、彼をもっとも理解していた友人が綴る物語でしょう。そんなギャッツビーの口癖をご存知でしょうか。
[Today’s phrase]
次の文章を訳してみましょう。
ギャッツビーの口癖でもあり、日本語では「友よ」などと訳される言葉です。特に深い意味はありませんが、他の英語にするなら、my friend, buddy, broなどといったところでしょう。いずれにせよ、「なぁ、心の友よ」というような意味です。Guess what, old sport [my friend, buddy, bro]? は、「聞いてくれるか、友よ」の意味ですね。
しかし、重要な点としては、このOld sportという言葉、どうやらギャッツビーという物語の中以外では、殆ど使われていないようです。現実には、親しみを込めて相手を呼ぶときの呼びかけとしては、buddyやbroなどが多く使われますが、俗っぽい印象を与えることもあるので注意しましょう。
その点、ギャッツビーはOld sportという言葉を使うことで気品を損なわないようにしながらも親しみを表していますが、それが彼の社交術だったのでしょう。こんなふうに、作品内の造語や独特の表現を楽しむのも、英語の楽しみ方のうちの1つです。
[Today’s question]
次の文章を訳してみましょう。
たまには長い文章を訳すのにも挑戦してみましょう。そして、Old sportと同じように、造語を含む文章を引用してみました。訳すだけならば、次のようになりますね。
≪翻訳例≫
引用元は、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」です。そこで出てくるある男が、「キップル」というものについて説明するのですが、実際にはほとんどの辞書にはkippleという単語はありません。そのため、辞書を頼りすぎていると、この文章の面白さを100%得ることは出来ないでしょう。辞書を頼りすぎずに文章を読むべき、というのには、こういった意味合いがあることもあるのですね。
ちなみに、こうした造語をcoined termといいます。このように、coinには、「(新しい言葉)を作る」の意味があるのも覚えておくとよいでしょう。
今日はこの辺で!