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フィリピンの歴史・文化を色濃く学べるスポット

フィリピンは東南アジアと東アジアを結ぶ交易拠点として栄えた歴史があり、大航海時代の中でヨーロッパ人が渡来したことからスペイン船団によって開拓が進められました。その支配からの解放運動や争いを経て、独自の国家体制が築かれて第2次世界大戦後に独立国家となったのです。

これからフィリピンを訪れる方にとっては、その歴史を紐解き文化を知ることでより深く現地の人々とつながることができるでしょう。ここでは、フィリピンの歴史や文化を学ぶことができるスポットをご紹介します。

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カーサ・マニラ博物館
スペイン統治時代の歴史を証明する博物館と教会の姿。
フィリピン 日本歴史資料館
かつて数万人の日本人が暮らしていた街には今も尚、多くに日本人が暮らしています。
カグサワ教会跡
火山と共に生きる人々の暮らしに触れることができる。
歴史・文化を知ることがコミュニケーション上達のコツ
コミュニケーションをとる最良の方法は相手のことを知る姿勢にある。

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■カーサ・マニラ博物館

<スペイン上流階級の暮らしぶりに触れる>

カーサ・マニラ博物館
(出典:4travel)

フィリピンの歴史を知る上で、スペインの統治時代を無視することはできません。マニラのイントラムロスの中にあるカーサ・マニラ博物館はスペインの上流階級の家を模した造りで、貴族の館の雰囲気がそのままに残ります。近くにあるサン・オウガスチン教会と共に、スペイン統治時代の歴史を感じることができる有名スポットです。

入場料は大人が75ペソ、学生・子供は50ペソ。館内は豪華な家具や骨董品を見て回ることができ、カフェや土産物屋があります。写真撮影は禁止で、レッドカーペットの上のみしか歩くことができない厳重ぶり。随所にいるガードマンが説明をしてくれる場合があります。最大の見所は中庭の美しさ。まるで時が止まったような空間に踏み入れば、貴族の豪華な暮らしに思いを馳せて、しばし足が止まります。マニラ市街にいながら街の喧噪を離れ、ヨーロッパの文化を味わえる点がおすすめです。

■フィリピン 日本歴史資料館

<日本人の農園経営により開拓されたダバオの歴史>

フィリピン-日本歴史資料館
(出典:4travel)

日本との親交が深いダバオ市にあり、中心部から西へ車で一時間ほど移動した町・カリナンにある資料館です。ダバオは人口約150万人で政治・経済の中心として栄えていますが、古くは20世紀初頭に日本人によってアバガという麻の栽培を行なう大規模農園が行なわれたことから発展したとされています。第2次世界大戦前には2万人以上の日本人が住んだことから東南アジア最大の日本人街を形成しました。ダバオには今でも日本人永住者が暮らしており、フィリピンの他の都市と比べても永住志向が高い傾向にあることから、日本人にとっての暮らしやすい町といえるでしょう。

当資料館はダバオの都市化の礎を築いた日本人の歴史を残す目的で1994年に設立されました。展示物はアバカ栽培の機械やアバガで作られた繊維の他、当時の日本人街の地図や写真、遺留品などが展示されています。土着民族であるバゴボ族の写真や民族衣装も飾られており、ダバオの歴史・文化についても知ることができます。当時の地図を見れば、日本の学校・領事館・お寺・店などが見られ、いかにダバオの暮らしの基盤に日本の影響力があったかがわかることでしょう。

展示物は英語表示のみ。入場はチケット制ではなく寄付制となっています。20世紀にすでにグローバルに活躍した日本人の歴史を知るには最適なスポットです。

■カグサワ教会跡

<火山麓に悠然と立ち続ける鐘楼>

カグサワ教会跡
(出典:4travel)

ルソン島南部のビコル地方にある教会跡。1814年のマヨン山の大噴火による被害を受けたことから、その鐘楼だけ残っています。火山から押し寄せる土石流を耐え抜いた姿には感慨深いものがあります。レガスピ市街からは車で20分程度とアクセスも近く、入場料は10ペソ。隣には国立博物館の分室があり、火山の歴史物が展示されています。

後方にマヨン山の頂を望む景色は絶好の撮影スポットです。日本人にとっては富士山を思い起こさせる円錐形で、美しい裾野の広がりに目を奪われます。ただし、天候によってはマヨン山が見えないこともあります。麓の街・レガスピはアルバイ湾に面した港湾都市。周囲の島にアクセスするための港や空港があり、ビコル地方の観光の中継点となっています。空港や港の灯台など街中の至る所からもマヨン山を望むことができます。今でも噴火による避難勧告や大雨による土石流被害が出ることがあり、火山と共に生活する人々の暮らしぶりに触れることができるでしょう。

■歴史・文化を知ることがコミュニケーション上達のコツ

相手のことを知ることで深い理解を得ることができる

英語を話せるようになるには語学学習はもちろんですが、外国の文化を知ることが大切です。日本人同士の会話であっても、相手の出身地や興味を知っているかどうかでコミュニケーションの深さに差が出ます。
国籍が異なる者同士のコミュニケーションであればなおさら表面的なプロフィールだけではわからない、相手の人生のバックグラウンドとなる情報を把握しておくべきでしょう。ある国の常識は他国の非常識になるという極端なこともあります。少なくとも、留学先国の歴史的背景を学んでおくことをおすすめします。

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