時期や学校の状況によっても変わりますが、授業コースや講師の変更は可能です。多くの方がはじめて経験する留学になります。高い成果を求めてハイレベルのコースに申し込んだが、授業についていけそうにないという相談を受けることがあります。すべてが思い通りにはなりませんが、気になる点があれば学校のマネージャーや管理者に相談しましょう。
■留学プランの変更について
<迷って決めるなら繁忙期を外して検討しよう>
始めての海外留学、たくさんの資料に目を通して、説明会に参加して、そして、体験者のレビューも読んだ、しかしながら、すべてが他人の基準であり、自分に確実に当てはまるとは限りません。そんな方は、もし、期間を選ぶ余裕があるなら、夏休みや春休みといった繁忙期を外して留学されるといいでしょう。
・なぜ、繁忙期を外す方がよいのか?
冒頭でも紹介したように繁忙期は学校側も目一杯留学生を受け入れています。つまり、人や寮の部屋を変更する余裕がほぼないということです。この状況で変更をするのが容易でないことは想像がつくと思います。
一方、閑散期であれば、1ヶ月だけ授業を申し込んで来て、さらに1ヶ月間留学期間を延長するということが比較的、交渉しやすくなります。これは繁忙期の反対の状況を考えるとよいでしょう。翌月も寮の部屋が空いているからです。30日を超える滞在になるとビザの手続きをはじめ、いろいろな事務作業も発生する為、極力期間に余裕を持って相談するようにしましょう。
すべての学校が必ず期間延長を受け入れているわけではないので、留学の相談をする際に、合わせて自分の意思をしっかりと伝えるようにしてください。
■授業コースの変更について
<経験して分かることも多い>
夏休みや春休み期間は学校側も目一杯生徒を受け入れる為、授業コースや講師の変更が難しい場合もあります。ただ、必ず出来ないとは限らない為、遠慮なく学校の責任者に相談しましょう。マネージャーやヘッドコーチという役職の付いたスタッフが授業や講師の管理を行っています。
学生さんの中には短期間で結果を出したいという思いから、俗にパワーコースやスパルタコースと呼ばれるような長時間みっちりとワンツーマンレッスンを受けるコースに申し込みをされる方がいます。1ヵ月20万円以下の費用で、1日に6時間以上もワンツーマンレッスンを受けるなんてことは欧米では実現が難しいでしょう。
多くの方は何度も留学を経験できるわけではありませんし、短期間で結果を出したいという気持ちもわかります。しかしながら、慣れないことに対して、身の丈以上のことをしようとすると負担も非常に大きなものになります。自身の体としっかり相談して、自分にあった学習プランを検討しましょう。
■講師の変更について
<相性があるのは国籍が変わっても同じ>
人間同士なので、どうしても合う、合わないという話が出てしまいます。講師が生徒としっかり向き合っていて、生徒も学習に対して意欲をもっている、このようにどちらにも問題がないのに相性がよくないという理由でうまく学習が進まないことがあります。これは留学に限ったことではありませんね。
外国人が日本人に対する印象として、よく挙げられる「日本人は本音を言わない」というものがあります。これも留学すれば、よく分かりますが、韓国人や台湾人の学生は授業が終わって納得がいかないとその意思を積極的に伝えます。また講師に関しても合わないものは合わないとストレートに思いを伝えるのです。日本人ではなかなか出来ないことだと思います。
「講師が傷つくかもしれない」「他の講師に伝わって嫌われるかもしれない」いろいろなことが頭をよぎりますよね。でも、はっきりと意思を伝えないことは海外ではネガティブに捉えられることが多いです。また講師側もこのような手続きには慣れていますので、しっかりと仕事と割り切って受け止めてくれます。
せっかく掴んだ留学のチャンスです。自身が納得できる環境でしっかりと学べるようにしましょう。
■本記事のまとめ
<状況や条件に応じて授業や講師の変更が可能>
始めての留学を経験される学生が多い中、自身の判断だけで最適な学習環境を整えるのは難しいでしょう。自分の意思をしっかりと固めた上で、リスクの少ない方法を担当者と相談して留学プランを検討しましょう。また現地では、学習だけでなく、学校の授業や講師に関することに対しても、積極的に主張を行い、自分に合った学習環境を作りましょう。