フィリピンはもちろん海外では日本の保険は適応されず、海外旅行保険に加入していない場合は当然自己負担になります。
もちろん留学生の皆さんの安全を考えて、ほとんどの学校が保険への加入を義務付けています。保険加入への義務という部分だけに視点をあてると、危険な場所に行くのかというイメージを持ってしまう方もいますが、短期の旅行ではなく、中長期になってくる為、日本で生活していても起こりうる突発的なケガや事故に備えるものだと思ってください。
国によっても保険制度は大きく異なりますが、初診料だけで数万程度が必要になる国もありますし、大がかりな治療を要するようなケガをしてしまった場合に数十万円~数百万円の請求を受ける場合もあります。
せっかく安価なフィリピン留学を選んでコスト面で節約できたにも関わらず、不慮の事故によって膨大な治療費を支払ってしては意味がありません。留学前に必ず保険に加入しておきましょう。
- 海外留学では保険加入が必須
- クレジットカード付帯の保険
- 留学時の海外旅行保険加入に関するまとめ
■海外留学では保険加入が必須
・留学出発後の保険加入は困難
保険の手続きを行うとよくわかりますが、国外へ出発後には加入出来ないとの注意書きが記載されています。計画的に留学を検討されている方がこの保険の手続きでトラブルを起こすことは少ないですが、申し込みから出発までの期間があまりに短い方は要注意です。手続きが間に合わないや留学期間と保険加入期間が異なるといったことがないように気を付けなければなりません。
・意外と知られていない海外旅行保険の保証
ケガの治療ばかりが注目される海外旅行保険ですが、実は多くの保険会社が提供している保険には、盗難や物損に対する保証が含まれていることがあります。
地元での生活に慣れてくると日本での生活と同様の感覚に戻ってしまう留学生の方がいます。特に盗難やスリなどに対する意識が薄れてきて、ポケットから財布やスマートフォンが見える状態で街を歩き、被害に遭ってしまうというケースがあります。こんな時もしっかりと保険に加入しておけば、保証を受けられる為、加入の際はしっかりとサービスの比較をしましょう。
・保険加入の最大メリット
保険加入における現地でも最大のメリットはキャッシュレスでの治療です。先に紹介した通り、海外でのケガや病気の治療には高い費用が必要になることがありますので、その治療がキャッシュレスで受けられるのは非常に助かります。実際に体調不良を生じてしまった際にも躊躇せず利用できるというのも大切なポイントです。
また保険会社指定の病院にはジャパニーズヘルプデスクという設備がある場合があります。名前の通り、日本人専用の受付窓口になります。日本人のスタッフがいる場合や日本語を話せるフィリピン人スタッフが在籍している場合があります。多くの日本人の対応を行っている為、サポートに関しても非常に慣れています。
風邪や熱などちょっとした病気の際、学校や寮の近隣にあるドラッグストアなどで薬を購入するとこは可能です。しかし、その多くは見慣れないパッケージで表記も英語になっています。英語が堪能ならともかく、自身の体調にあった薬を見つけるのは困難です。そんな時はやっぱり病院に頼るのが一番安心です。
・複数国への留学(ステップ留学)を検討されている方
出国前から既に複数国への留学を検討されている方は多くの場合、トータルの留学期間分の海外旅行保険に一度で加入できます。
■クレジットカード付帯の保険
・保険期間の上限は90日
一般的にはクレジットカード付帯の保険は90日間が上限になっています。つまり約3ヶ月以上の留学を検討されている方は、保険会社での海外旅行保険への加入が必要になります。
・治療や盗難に対する保証
海外旅行保険同様に治療や盗難に対するサポートが受けられます。注意したい点としては、保証の範囲や条件についてです。海外旅行保険の場合は、手続きを含めて病院のヘルプデスクでキャッシュレスでの治療手続きをしっかりと終えれば、後から請求があったり、申請書の提出を求められることもありません。しかし、後から保証を受けるタイプの保険の場合、盗難に遭った証拠(現地警察官の証明)などの提示が必要になります。
ケガや病気の場合も同様です。最大1,000万円まで保証など、保証額だけを見て保険会社を選ばず、実際にどのような条件下で保証されるのかをしっかりと確認しておくことをお勧めします。
■留学時の海外旅行保険加入に関するまとめ
多くの留学先で保険会社への加入が義務付けられています。現地で英語の学習だけでなく週末のアクティビティーも楽しみたいと考えている方は、万が一のケガに備えてキャッシュレスで治療を受けられる保険に加入していると安心です。
日本国内には、三井住友海上、損保ジャパン、日本興亜損保、AIU、あいおいニッセイ同和、ソニー損保など、数多くの保険会社があります。家族の保険加入状況や自身のスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。
またクレジットカード付帯の保険に関しては、保証範囲や条件について詳しく確認しておきましょう。