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映画「インセプション」から学ぶ英文法|一か八かの勝負を表現する

インセプションで学ぶ英語表現も第4回になりましたが、まだまだ物語は序盤です。今回は、コブにある人物がとある依頼を持ちかけるシーンからの抜粋です。

映画 インセプション(出典:Warner Bros. Entertainment, Inc.)

ある人物は、コブに通称「インセプション」という依頼を持ち込みます。他人の頭にアイデアを植え付ける、非常に難しい任務に対し、コブは難色を示しますが、その依頼人は次のように言ってコブを丸め込むのです。

[Today’s phrase]

– So do you want to take a leap of faith, or become an old man, filled with regret, waiting to die alone?

orから後半部分には、過去分詞と現在分詞の後置修飾が用いられており、これもまた重要な文法事項です。しかし、市販の文法書にも載っていることなので、敢えて前半部分の見慣れない表現について考えてみましょう。

a leap of faithとは、根拠の無い賭け、一か八かの勝負といった意味です。take a leap of faithで、「一か八かの賭けにでる、運命に身を任せて飛び込む」などの意味になります。

ちなみに、a blind faithという表現もあり、これも似たような意味になりますが、どちらかと言うと「盲信」に近く、leap of faithよりも愚かさが強調された表現になります。そうは言っても、leap of faithも盲信の意味を含んでいることがあるので、コブが客観的には愚かな選択をしたことは間違いありません。

[Today’s question]

上記のフレーズを訳してみましょう。

filledとwaitingはそれぞれ、an old manを修飾しています。regretは後悔、die aloneは「一人で死ぬ」という意味ですね。それにくわえてa leap of faithをどう訳すかが重要になってきます。

≪翻訳例≫

それで、運命にまかせて一か八かやってみるつもりがあるか、それとも後悔を抱えて、孤独に死を待つ老いた男になるつもりか。

want to doで「doしたい」の意味ですが、「~するつもりがある」と訳した方がすんなりと意味が通ることもあります。この文章を訳すのに苦労した人は分詞の後置修飾についてもう一度復習すると良いかもしれませんね。

今日はこの辺で!

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