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映画「インセプション」から学ぶ英文法|誰も助けちゃくれないを表現する

引き続き、インセプションから様々な表現を学んでいきましょう。

さて、前回でコブは見事な手際を披露しましたが、一緒に仕事をしていた仲間のミスによって窮地に追い込まれてしまいます。慌ててその場を立ち去るコブですが、そこに居た一人の少年。彼はたまたまそこに居合わせた普通の少年なのですが、コブに仕事の一部を手伝わされたのでした。

映画 インセプション
(出典:Warner Bros. Entertainment, Inc.)

コブはその場を離れる前に、少年に報酬としてお金を渡します。その時に少年にかけたのがこの言葉です。

[Today’s phrase]

– Every man for himself.

直訳すると、「すべての男は彼自身のために」です。そこから、「自己責任である」といったような意味や、「誰も助けちゃくれない」といった意味となるのです。コブはその場を離れる前に、少年に一言、「後のことは自己責任でなんとかしろ」と言い残したということですね。

このような表現は知らないと理解できないことも多いので、一つずつその都度覚えていくしかありません。気長に勉強していきましょう。

[Today’s question]

次のうち、Good luck! と同じ意味を持つのはどれでしょう。

1.)Break a leg!
2.)Be my guest!
3.)Feel at home!
4.)Help yourself!

まずは、Good luckの意味をおさらいしておきましょう。

直訳的には「幸運を(祈る)!」であり、「頑張ってね!」などの意味になりますね。そうなると、一番近いのは4番でしょうか。実は、Help yourself. は、「ご自由にお食べください」や「どうぞ召し上がれ」といった意味となり、「頑張ってね」の意味にはなりません。

そして、この4番とほぼ同じ意味になるのが2番です。「私のお客様になってください」と直訳できる通り、「ご自由にどうぞ」や「もちろんですとも」といった意味になります。

そして最後に、3番のFeel at home. は、「くつろいでくださいね」の意味です。「家に居るような気持ちである」が直訳で、命令文以外でもI felt at home with her.(彼女と一緒に居て心が安らいだ)などの様に使えます。

なんと、「頑張ってね!」の意味になるのは、Break a leg! なのです。これはもともと、演劇などの人前に立つようなステージでは、「台詞を間違えるなよ!」などと言われると逆に間違えてしまったりするようなことから、ステージにはそういう天邪鬼な悪魔がいると考えられ、わざと「足を折っちまえ!」と声をかけることで成功を祈るという表現です。

演劇などに限らず、人前で緊張するような場に行く人にかける台詞ですね。ただし、間違えて Break your leg! というと、文字通りの悪口になってしまうので気をつけましょう!

今日はこの辺で!

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